入院しました
この1週間ちょっと、かかりつけの精神科に入院していました。
赤子以来、ほぼ人生初といっていい記念すべき入院の記録を残したくなって、すっかり苔生したこのブログを引っ張り出してきました。
⚠よくある「精神科閉鎖病棟のリアル」みたいなのは特にありません。
経験上他の病棟と比べることができませんし、他の患者の言動を詳述してインターネットに載せるのははばかられるからです。
そういうのでソフトなやつはTikTokとかにあると思うので、覗いてみてください
入院への経緯も含め長々と書いていますので暇つぶしに鼻くそほじりながらでも読んでいただけると嬉しいです。
大丈夫、明るいですよ!(実際病室も明るかったし♪)
そもそも何があった
7月31日、日曜のうだるような昼下がり。
私はその翌日から、母とともに3泊4日で沖縄に滞在することになっていました。
旅のメインイベントは2日目に行われるスピッツのライブ。
数々の先行抽選に敗れ、申し込んだ本州の諸都市をすっとばして唯一チケットを手に入れたのがこの沖縄公演でした。
賢明な読者のみなさまはこのあたりで勘付いているでしょう。
カヌーだかヌンチャクだかよくわからないそいつは沖縄上空からスピッツ楽団御一行の入り待ちを虎視眈々と狙ってうろうろ。
あわよくばタダ見まで狙っているかのような粘着ぶり。
お前の名前はネンチャクだ。日本語で「粘着」という意味。日本にようこそ!
この数日、その粘着台風のクソキモ粘着行為を観測しては、「これは1日の往路の飛行機は欠航やね」と思っていたところ、案の定、航空会社から変更手続きに関するメールが届きます。
この時点でネンチャクは2日の明け方頃に沖縄本島から離れると予想されていたたため、ライブ当日の2日の便で行くしかないね〜などと気楽に考えていました。
しかしここで、我々に致命傷を与える報せが届きます。
「スピッツ 沖縄公演 延期のお知らせ」
ま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ね?????
行くつもりで準備してはいたけれど、どこかでわかってはいました。
8月の沖縄でライブ。
8月以外の沖縄といえば、シーサーにソーキそば、泡盛にカチャーシーですが、
8月の沖縄といえば台風です。
すべての名物をなぎ倒します。知らんけど。
無理があるよな〜というのはチケットが当選した時点でわかっていたのですが、キャパの大きな本州の会場を希望する中で第4希望あたりに気まぐれに混ぜた沖縄公演に、私たちはその時すでに粘着されていたようです。何の因果?
もうちょい足早に先へ進んでくれんかったかな
猛獣になった
とりあえず、ライブが延期されたことは同行者である母に急いで知らせなければなりません。
チケットが取れたその日には沖縄のるるぶを購入し、あらゆるサイトで航空機チケットとホテルの料金を毎日欠かさずチェックするほど、母はこの旅行を心待ちにしていましたから。
階下にいる母の耳に届くよう、大きな声で延期の旨を告げながら階段を降りると、母と兄がいました。
すると、兄が私を見てひとこと
「大きな声を出すな」
世の中にこれほどまでに大きな声で伝達しなければならない案件が他にあるというんですか!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
ぷっち〜〜〜〜〜〜〜〜ん
まぬけなゴングが私の頭の中で鳴りました。
手に持っていたスマホを兄に向かって投げる
➡かわされる MISS!
母がスマホを拾い上げ、破損のないことに安堵し、私の手に戻す
⬅???????????
私がふたたび兄に向かってスマホを投げる
➡ふたたびかわされる MISS!
やはり、中学時代の内申点42点のうち、他教科が5点満点であったなか、体育だけが2を守り続けた悲しい過去を持つ女の運動神経はひと味違います。
その成績評価2をつけた教師は、私の高校受験を誰よりも応援してくれた、小学校からの恩師でした。
志望校には落ちました。
さて、スマホ射撃が不発に終わった猛獣、対峙した兄に対し、「余計なこと言うんじゃねえバカ!」と叫びを浴びせます。
普段このような大声を出す機会がなかった猛獣は、自分の腹から発生したパワーが喉を通ってあらゆる器官を震わし、波動となって出力されるその一瞬の出来事に圧倒されます。
なんて気持ちが良いのだ!
まるでジブリ映画で観るような、ふくらはぎほどの丈の草原に立ち、背中をぶわっと押すような風を受けるあの刹那、あの描写が表すものはこの叫ぶ行為に付随する強烈な感覚に通ずるんじゃないかと思いました。
ああ、この感覚をもう一度…
猛獣はさらにもう1発叫びます。
「お前は黙ってろバカ!」
もう中身はありません。ただただお前はバカだと言いたいだけなのでしょう。
日頃から兄に対しては思うところがあったのですが、意外にも私はムーミン谷の生まれ。
ムーミン谷の者たちは冒険を好んでも争いは好みません。
冒険を好むあまり、最近は************************パスワードを自力で当てて中に入ることに成功しました。
それはさておき、ここまではなんかちいさくてかわいい兄妹喧嘩(ちいかわ)ですが、猛獣の怒りはこんなものでは鎮まりませんでした。
もう書けません。
誰の血も流れなかったことが不幸中の幸いです。
体育2の私は我が家の男たちにより羽交い締めにして運ばれ、布団の上に降ろされるとその日は気絶したように眠りました。
猛獣、鎮圧。
「ねえこうやって生きてるかぎりはみんな猛獣」⬅️そうだぞ〜
閉鎖病棟へGO
翌朝目を覚ました私は、昨日自らが犯した暴力と錯乱ぶりを後悔し、さめざめと泣きました。
病院でうつ病の診断を受ける前にも、このように暴れて人や物にあたることがあったのです。
服薬と休養のおかげで最近は落ち着いていたのですが、どうやら私のうつ治療はふりだしに戻ってしまったようです。
そうとなれば、お医者さんに相談だ!
(ガッツポーズをし、カメラに目線を向ける)
自分の長所は、自分に悪いところがあれば直ちに病院へ赴き素直に医師の指示をあおぐところです。⬅️履歴書に書けるかな?
幸いこの日は主治医の勤務日だったため、予約枠の後ろに入れてもらうことに成功。
診察で泣きじゃくって話せないことを見越し、あらかじめスマホのメモに書いておいた事の経緯を主治医に読んでもらいました。
読み終えた医師からは2つの選択肢が提示されます。
入院か、自宅療養の継続か。
後者を選べば、自宅でなんとか気分を落ち着かせ、スピッツ沖縄遠征(スピッツ抜き)ができるかもしれません。飛行機もホテルもキャンセルしていないので、飛行機さえ飛んでくれれば。
しかし、兄と家の中で遭遇するたびに、動物園を歩く客に向かって奇声とともにうんこを投げるチンパンジーのごとく、私はバーカ!と叫んでスマホを投げてしまうでしょう。
こんなちいかわ(なんかちいさくてかわいい兄妹喧嘩)が続いては、いつかは成長してでかこわ(でかくてこわい兄妹喧嘩、緊急車両が通ります)になってしまい、他の家族にも大きな負担を与えてしまいます。
私はこうして、入院を選びました。
(小さい声で、「でもおきなわ…おきなわ…」とも言ってたらしい)
医師の指示による入院ではなく、医師の提案に対し患者の私が同意することで実施される任意入院です。
そうと決まれば話は早いと、主治医は病棟にベッドの空き状況を確認し、メガネを壊して何も見えない私に代わって、入院時の告知事項などを読み上げてくれました。
そうそう、私は昨日のちいかわの際、高揚のあまり掛けていたメガネを2つに折って投げ捨ててしまったのでした。
やはりZ。ffのメガネはおしゃれだけれど華奢で弱い。
次のメガネはJ┃NSにあるような極太ビン底激存在感メガネにしようと思います。
メガネがなくても入院できた♪
住環境ヒエラルキー
さて、入院に関する手続きや生活用品の準備を家族に依頼し、私は看護師のお姉さんに連れられて病室へと向かいました。
メガネがないのでよく見えないけれど、病棟は明るく涼しく、フローリングの床はよく磨かれていて悪くない雰囲気です。
行ったことはないけれど、グループホームってこんな感じなんでしょうか。
私が案内された病室はこんな感じでした。
S岡大学片山寮<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<N岡技術科学大学学生寮<<<<<<<<ノルウェーの刑務所<<<<K察学校の寮≒病室
また入校させられたかと思ってびっくりしちゃった。
初任科やり直しさせられる人っているのかな?いないよ✋😅
やわらかなブラウンを基調とした木目調の家具たち、収納に長けたタンスとクロゼット。
ベッドサイドに置かれたチェストを見た瞬間、不覚にもテンションが上がりました。
ティッシュとメガネと時計と体温計以外の物を置くと指導されるやつじゃん!!!
余談ですが、K察学校入校時、私と隣室の同期とそのまた隣室の同期は偶然にもコ─プのティッシュを持参してしまい、チェストの上に置いてうっすら怯えながらすごしていたというほんわかヒストリーがあります。
しかしここには教官はいないので、コ─プのティッシュだろうが首藤義勝さんが伸びをしているブロマイドを置こうが指導されませんでした。いい所ですね。
地球人が選ぶ、スマホ裏に入れておいてよかったものランキング2023第1位
真中らぁらさんの家、突発的な買い物が多いから生協使ったほうがいいと思うんだけど、らぁらさんがプリパラポリスだからタブーなのかも
美は細部に宿る
持ち物に関する家族との最終連絡を終えたあと、スマホは病院に回収されました。
これから私はコロナ対策としてこの個室から出ることなく過ごすことになります。
配布された1日のスケジュールは以下のとおりです。
白い。
洗浄成分が繊維の奥まで深く浸透しちゃったのかな。
午前の作業療法については個室では行われないとの説明も受けました。なーん。⬅️思わず猫が出てしまいました。
予定と予定との間の時間の過ごし方は一切指示されていません。
スマホをはじめ、電化製品は持ち込み不可、うつの症状により本は読めないので持ってきていません。
さあどうしようか。
気づくと私は爪の面積をひたすら広げていました。
甘皮を押し上げ、ひっぱる。
ハンドクリームを擦り込む。くり返し。
私は一切の娯楽から距離を置かれると、一心不乱に甘皮処理に興じる奇妙な生態を持っていたようです。
時間を忘れ、超集中。
作業時間は恐ろしくて計算しようと思いませんが、個室にいた期間で私の爪はたいへん美しくなりました。
爪の治療に来たんか?
岡崎京子の声は日本の片田舎の病室にも届くのだ
食事がまずかったので別れた
入院といえば注目を集めるのは、やはり食事でしょう。
私が生涯のバイブルとして崇めてやまない漫画『動物のお医者さん』コミックス第3巻に、こんなコマがあります。
「病院の食事がまずかったので別れた」
これは、この漫画のヒロイン(?????)である菱沼聖子が、偶然再会した医師とただならぬ雰囲気を醸し出しているのを周りから探られているシーンに登場します。
菱沼さんに対し「あんな別れ方をして気になっていた」と医師が告げると、
「だって食事がまずかったんですもの」と答える菱沼さん。
これには周りも困惑。
実際のところ、医師と菱沼さんは執刀医と患者の関係にすぎず、菱沼さんはその医師から腸をぎゅうぎゅうに詰められたうえ、病院の食事がまずかったので早々に退院した、というお話です。
前置きが長くなりましたが、私も結果的にそうなりました。(腸詰めは受けてません!)
ごはん、おいしくない……😢
あらゆる食材に念入りに火が通されています。食中毒予防にはとても大事なことですね。
ただこの食感は、何もかもが燃やし尽くされていたイギリスの食事を彷彿とさせます。
そして毎食どこかにいるほうれん草は、K察学校の給食ともリンクしています。
頭と身体の成長と健康維持に必要な野菜として、おそらく唯一常任理事を担っていたほうれん草。
意外な人選に、当時の私はかなり衝撃を受けたものです。
K察学校からも病院からもゴリ押しされているほうれん草、何者なんだ。
有馬かなさんはピーマン体操ではなくほうれん草普及ソングを歌ったらもうちょっと大成したかもしれない。
ほうれん草食べたら警察官♪ ⬅️嫌すぎる
大部屋での気づき
コロナ対策としての5日間の個室生活を終え、大部屋に移動となった私はすぐさま家族に連絡し(病棟内の公衆電話のみ使用が許可されていました)、退院する旨を伝えました。
腸詰めはされなかったけれど、食事がまずいのはなー。
この任意入院の退院の条件は「退院したいと思うこと」だったので、私の申し出に対し主治医もふたつ返事で許可してくれました。
主治医や薬局のスケジュールと調整して数日後には退院できるとのこと。
大部屋にこそ閉鎖病棟の面白み(他者を貶すような意味でなく、社会的な、深みのような意味です)があるように思いますが、そこは私もうつ病患者、そんな観察意欲は湧かず、他の患者の目を恐れて布団にもぐり、相変わらず爪の面積を広げていました。
面白かったことといえば、大部屋に移った最初の夜、「このグミ、めっちゃやわらかい〜」という自分の寝言で目を覚ましてしまったことくらいでしょうか。大部屋移動恥発生RTA?
ただ、良いこともありました。
入院患者のおじいさんがぐるぐる自転しているところに、「どうされましたー?」と明るく声をかける看護師さん。
ありふれた光景ですが、そういえば私も、働いていた頃はあんなふうに困っている人にすかさず声をかけるようにしていたのを思い出しました。
もともと私は、知らない人に声をかけることには抵抗があり、Kの一味になってからもなかなか声をかけることができないダメ職員でした。
当時親しくしてくれていた憧れの女警さんが困っている人にささっと声をかけている様子を見て、私もあんなふうになりたい!と思った日から、仕事でもそれ以外でもそういうことができるようになったのでした。
できるかどうかはまだまだ先の話ですが、働く看護師さんたちを見て、「私もそうだったよな、戻りたいな。」と思えたことは回復の兆候ではないかと思いました。
「拾ってくれてありがとう」も心から言えるようになりたいんですけどね〜(眉間にしわをよせている)
よってたかって狂わす女たち
入院最終日、退院時刻の確認と家族の様子をたずねるため、母に電話をかけました。
家族はみんな、なんだか、しょんぼりしているそう。
それもそのはず、1年近くにわたるうつ治療がふりだしに戻ってしまったわけですから。これは本当に申し訳ない。
しかしなにより私が驚いたのは、我が家を統べる気高き毛皮、プリンセス・ウーさんもしょんぼりしているらしいということです。
本名・福 (推定4歳、メス)
可愛さのあまり、私から子音を剥奪された。
女の子を、泣かせちゃった(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)(泣)
入院中にいちばん泣いたかも。
退院前夜はもうウーさんのことで頭がいっぱい。
早く朝にならないかな。
なかなか眠れないし、胸がざわざわする。苦しい!
そう考えながら強めに寝返りをうったところ、ベッドから思いのほか大きな音が出てしまい、巡回していた看護師のお姉さんが部屋に入ってきました。
看「大丈夫?ベッドから落ちた?」
私「ちょっと派手に寝返りをうちまして…すみません」
看「あんまり眠れないか。」
私「明日うちの猫に会えるのが楽しみすぎて…」
看「遠足前かっ!(笑)」
萌え萌え萌え萌え燃え萌え萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘💘
萌えが出てしまいました。失礼しました。
年上のお姉さんからの突然のもえ波(もえは)を受けてしまった私は人中を5メートルほどに伸ばし、看護師さんが持ってきてくれた温かいお茶を飲み、首藤という苗字に合う女の子の名前などを考えながらなんとか眠りにつきました。
「むき出しのでっぱり」って、人中のことらしいです
地球上の生物が選ぶ、首藤さんとの結婚式で本人に弾き語りさせたい曲ランキング第1位
退院しました
こうして私は、看護師さんたちの献身的な看護とおいしくない食事のおかげで、目安であった1ヶ月よりもかなり早めに退院することができました。
入院した日の私はぐずぐずと泣くことしかできず、「先生は治療を長引かせているうえに入院までさせる銭ゲバなのだ」と母に訴えるほどよれよれの状態でした。
毎朝検温しに来てくれる看護師さんに挨拶をすることから始め、考えたことをメモ帳に書きとめ、スマホから見える汚いオタクの小競り合いから目を離して穏やかに過ごしたことで、退院前夜には萌え萌えできるほどに回復しました。
先のことは全くわかりません。
訓練次第で怒りをコントロールすることはできると主治医は言っていましたが、それができたらフォロワーのアバレンジャーたちにも教えてあげたいし、
休職関連書類の提出を求める会社からの電話は止まらない。
ずさんな入り方をした保険ははたして今回適用されるのか。
仕事には戻れるのか、去るのか。
うつ病は治るのか。
まーったくわかりません。
私ってどうしたらいいですかねって毎日思っています。
それでも、休めるうちは休む、これに尽きると周りは言ってくれているので、本当に休めない状況になるまでは猫や好きな人間の顔面を見て過ごしたいと思います。
それで、私のことを思い出してくれた人たちとたまに会ってお話なんかできたら、私は嬉しいです。
おまけ
初日に出たカレーはおいしかった✌
退院後自宅にて
プリンセス・ウーときれいになった爪
STAND!!
音源は以前から聴いていて本当に大好きだけど、ジャケ写も本当〜〜〜に好きで好きで……
ジャケットのこの白んだ色合いと真っ赤などっしりとした題字、表面はドライなのに実は内側で赤く燃えているような、このアルバムの曲群に対する印象とかなり一致しているから最高なんだろうな
しかもSTAND!!なのに落ちてる(笑) 逆じゃん
フジの中で一番好きなジャケットかもしれない
1.FREEDOM
これは本当にフジファブリック?
歌っているのは総くん?
一曲目から見事に頭を殴られた気分
だってタイトルから想像つかないじゃないですか
アルバムのオープニングが、最終電車で独りなすすべなく「君」に強く想いを馳せる歌だなんて
しかもこの人、寂しさで少し狂いそうになってませんか?「君と眠れたはずなのに」まで言ってしまっている…
やけくそな、駄々っ子のような、ひきずるような歌い方もそう
実は私はこういった系統の曲が異常なまでに好き、というか執着してしまう節がありまして
他に思い浮かぶものだと、フジファブリックの「ロマネ」、メレンゲの「夢の続き」がこの系統にあたるのですが
夜は人を狂わせる、そこに「君」の不在が重なると、恋しさが加速してしまう
そういう、夜に「君」を想って寂しさに狂ってしまう男の曲に本当に弱い……
アルバムの一曲目にこんなの持ってこられたらもう、たまったもんじゃない
それからサビ前で差し込まれる鋭い稲光のようなギター、これも荒む心に拍車をかけているように聞こえてすごくしんどい
このリフだけで状況次第では2時間くらい泣き続けられるな 本当に
あとファルセット
最終電車という現実的な舞台が最初に提示されているにも関わらず、いたって幻想的なこの曲
その景色を作っている要素の中では、このファルセットが大きな役割を担っている気がする
こんなにがっつり聴けることもこれまでなかったので大きな衝撃でした
「これまで見ていた夢は これから照らす光さ」
総くん、なんて素敵な言葉を生み出すんだろう
Water Lily Flowerの「幾重の願いは…」の部分にも通じる考えなのかな とも思う
Green Birdと同様、曲名をスタジオの名前から取る行為というのは、制作サイドだけが知っている、リスナーには手の届かない何か高い次元のものを含んでいるような気がする
スタジオと曲が呼び合う感覚、作り手は感じ取ることがあるんだろうか
2.SUPER!!
この高揚感しかない高らかなイントロに導かれて発される最初の言葉が「洗いたての朝さ」なの、もう天に昇るような気持ちになってしまうな!?まさに最高 もうこの時点でタイトル回収
歩く、加速する、走って、跳び上がる
足を羽ばたかせるようなドラム、大好きです
FEVERMANツアーで初めて聴くことができて、間奏の3人並んだ尊い光景と、3人の動きに合わせて腕を一緒に振れた愛しい思い出が今も頭の中で鮮やかに生きていて、たまに取り出しては泣きそうになる
「君を忘れはしないよ」で上を見上げるのを見ると、ああ、今日もありがとうと思う
3.Green Bird
空回りした挙句の失恋で破れかぶれ感、最高です
「溢れるくらい注いだ心に これっぽっちも嘘なんかない」
嘘がなかったのは良いことだけれど、きっと何か方法が間違ってたんでしょうね
この男性が独りよがりだったんじゃないかなとか想像する
最初聴いたときはま〜〜それはそれはびっくりしました
特に最後の「残像」のアレンジ
ある程度他の曲を聴いていて、免疫のついた状態で聴いたことが幸いだったのと、コーラスだけが長く残るアレンジが救いかもしれない
これは受け入れられる人と受け入れられない人、まあ別れるわなと思う
かっこいいので今ではすっかり虜です
ライブで声を張って歌う姿、早く見てみたい
4.炎の舞
好きだ〜〜〜〜〜〜!!!!!
初めて聴いたときから決めていました
獰猛に齧りついて、言葉の末尾を吐き捨てるようなぶっきらぼうな、でも熱い歌い方、ご自分の声が武器だってこと、もう分かってますよね?
重心を下に置いた太く男らしいこの発声はBOYS以降に聞けるようになった気がする
声にドライな加工がされているのも素晴らしい
「運命のバカ」なんて、露骨にストレートに言えるようになったなんて、ものすごく嬉しい
言いたくなる時ってあるよね
蛇足かもしれませんが、クリープハイプの「かえるの唄」とのリンクを節々に感じるのも楽しいです
炎の中で遊ぶし、カエルがジャンピンするし、
「あ、なんならバックホーム?」と「ハチの巣にされればいいんでしょ」の姿勢が似ている気がする
5.have a good time
加藤さんのタイトル詐欺シリーズ
(シリーズとはいってももう一曲前進リバティがあるだけですが)
この曲のいう"good time"って何なんでしょうね
「泥水を泳がされているような」って相当酷い状況
「働きたくない」をテーマにした曲のサビの冒頭で「もう嫌なんだ〜〜〜!」って叫ぶの、最高すぎますね
こんなに露骨に苦痛を叫ぶのは加藤さんにしては珍しいのではないですか
「落ちるところまで落ちたらあとは上がるだけ」と加藤さんは仰っていて、その言葉に説得力を出せるのは一度底を見たフジのメンバーだからだよな…とも思ったり
ボーカルのみが残りスパッと切られる終わり方も初めての試みで、これまたドキドキさせてくれる
6.プレリュード
ピアノで作った曲だな〜〜!というメロディー
違ったら面白いですが
ウキウキご機嫌に見えるけど日々のちょっとした不安は隠せない、でも総じて穏やかなサウンド
イントロ聴くとサイドステップ踏みたくなるのって私だけでしょうか?でしょうね
始めから終わりまでギターフレーズまるごと好み
小鳥が鳴いてるみたいなピアノも好き
「左へ右へ」の直前のベースも好き
私はペーパードライバーなので、車を運転しているこの曲の情景はあくまで非日常的
将来運転するようになったらまた聞こえ方も違ってくるのかもしれないな
7.COLORS
滑るような美しい歌い出しからの「さよならを言わなきゃ」の「きゃ」の音の外し方が、ああ総くんの曲だ、と思ってにんまりする
失われていってしまう「青さ」について総くんに相談をしたのは、KANA-BOONの誰かだったか
曲たちが聴き手に渡ればもうそれらは聴き手のもの、と本人たちは仰っているのでそれに甘んじて色々想像を巡らすけれど、やっぱりバンドのことを歌っているのかなと思わざるをえない
特にBメロの歌詞
「弾むままに日々を歩いた」、あの慌ただしく楽しく過ごした5人、4人の日々のことかなあ
サビなんてもう、そのままの気持ちに思える
失われるものを止めることはできなくて、手のひらからこぼれて消えていく
手紙でも「変わってくことは誰の仕業でもない」と歌っているように
でも忘れない限りは思い出せる
「なくしてしまった気がする」と思い出せるということは、なくしたくない気持ちが自分の中にちゃんとあるということ
「青さ」って何だ
惰性で生きている私には考えれば考えるほどわからなくなる
8.ポラリス
https://momotopool.hatenablog.com/entry/2019/05/12/142939
アルバムにおける既出のシングルというものは、曲順を間違えると意図せずして変に目立ってしまうリスクをいつでも抱えている
でもこの曲は次曲と連なって華やかに盛り上がってクライマックスを作り、the lightで着地してさらに新しい地平を見せる、という流れを起こす、いうなれば終盤のエンジン的立ち位置
COLORSから繋がるというのがいいんだな、擦りむいたままそっと歩き出すような流れ
その名のとおり道しるべみたいな曲だ
9.Girl!Girl!Girl!
アイドルですね!違いますが
総くんの王子様系アイドル気質が全開じゃないですか…これは総くんだからこそ出来ること
恋するパスタと同様、歩きながら聴くと回ってしまうウキウキハッピーソングですが、「白い胸」やら「長いキス」やら耳を疑うワードは総くんの中坊的メンタリティのあらわれか
歪んだギターが良いバランスをとっていて、そのおかげで一筋縄ではいかないサウンドになっていて、ただのアイドルにはなっていないところが安心ポイント
あなたたちはフジファブリックですもんね
10.the light
暗中模索 という言葉が浮かぶ
「見えない波」 「寄せて返す不安 足が止まる」
確かに先は見えない
灯台は規則的に向こうを照らすけれど、「見えた」と思ったらすぐ暗くなってしまう
でも隣には確かに「君」の存在がある
だから、今見えている、照らされている所の先までもっと超えていける
薄靄のかかったような幻想的な世界を描いたサウンドだけれど、そこには秘めたる熱が確かにある
散々語っておいて何ですが、リスナーとしては、この言葉と音を信じていれば大丈夫なんだなと思う
ダイちゃんによるこの曲の解説がまるごと大好きなんです
他の曲の解説ではあまり真面目さが感じられなくて(失礼)、他のメンバーは真面目に語っているのにダイちゃんったら何なのさ…と思わせておいて、最後の最後であの言葉ですよ………フジを愛する誰もが、最も望んでいること
あんなに強い、嬉しいメッセージ、アルバム最後の曲に乗せられてしまったら、もうたまらなくなる
私はダイちゃんのそういうところが、たまらなくニクいなあと、わかっててそうしてるんでしょうと思ってしまって、どうしようもなくなることがたびたびある 恐ろしい人です
ポラリス
これは完全にDVDのほうが気になって買った感が強いのですが………まさかでした
1.ポラリス
一聴してストレートな曲だと思っても、実はものすごく複雑なものが緻密に組まれていて…というのは彼らのお家芸
この曲はそのレベルがいつもとはまた桁違いな気がします
まず何だ、この音の多さは……
種類が多いうえ左右にぱらぱらと振られているので、一回聴くごとに一つの音を追いかけることでいっぱいいっぱいになってしまう
最初はもちろんシンセやピアノやギターの華やかさを追うのに必死だったけれど、最近はドラムの格好良さに気づくところまで到達しました
ドラムかっこいい…メロごとに顔がころころ変わって楽しい!
いちばん衝撃的だったのは歌詞
ダイちゃん作詞の曲というと、cosmosだったりスワンだったり裸足のバレリーナだったり、耽美的でナイーブで、人の手の及ばない次元にあるような印象を抱いていたけれど、
この曲、今までの金澤さんとはひと味もふた味も違う
だって、全身全霊全てを掴む!?
びっくりしちゃった
アニメの情報をもとに作ったとはいえ、ダイちゃんからこんなにポジティブで強い意志の表れた言葉たちって出てくるんですね
本当に驚いた
金澤さんって、本当は並々ならぬ熱を持っていても、周りをすごく見ているから、あえて調整機能を働かせて、それを隠しているようなイメージがある
ただ、のちにこの人はHigh&Highや恋するパスタでその熱をかなり発散しているので、その点をこちらが過剰に心配する必要はないのかなと思いました
2.PRAYER
フジファブリックに、「祈り」をテーマにした曲が生まれるとは…彼らの年齢、時の流れを感じて感慨深いものがある
伝え聞いたものなので詳細は知らないけれど、これは総くんのご家族が体調を崩されて、総くんが実家に何度も帰ってご家族とたくさん話をして…という出来事がきっかけでしたっけ
生きていると、出会ったもの、そこにあったものと、時間的にも距離的にも離れざるをえない機会が多くなる それが生きているということ
また、人は自分が出会ったものに多かれ少なかれ影響を受けて形成されていく
良い影響を与えてくれたものであれば尚更、今の自分を作ってくれたものが、いつだって不安なく過ごしているようにと、暮らしの中でふと願うときがある
その「ふと願う」という、決して大げさではないささやかな気持ちが、総くんがこの曲で歌っている「祈り」なんだと思う
そこにフォーカスする総くん、歳を重ねるごとにみるみる優しく強い人になっている気がします
―特典映像―
苦笑という言葉、ここで使わずいつ使う?いやマジで………
冒頭に記したとおり、全盤制覇にあたって早い段階でこのCDを購入したのはDVDへの気持ちが強かったから
なにしろ私は、ミュージシャンのレコーディング風景、楽曲の制作現場を撮した映像が大好物でして…
その期待を大いに大いに打ち砕く、ドタバタぐだぐだドキュメンタリー
開始早々トイレへ向かうBOBOさん
後輩のDVDで顔にモザイクをかけられる先輩P姉さん
出前じゃんけんはまだしも、それに至るまでに割かれる長〜〜〜〜い担当決めの時間
ある意味これはレア…とポジティブに変換できれば、これも愛しい映像と言えるのかもしれない
それにはまだ時間がかかりそうです
F
インスタで字数制限に跳ね飛ばされるのも、ツイッターで連投を重ねて心苦しくなるのもアレになってきたので、これからはここに書くことにします
※フラゲ日にガガガっと書きなぐったものをもとにしているので、タイムラグ等あります
フジファブリックの新しいアルバムの発売を、発表の日から待ちわび、予約し、フラゲをする というのはVOYAGER以来のことでした
人生何があるか本当にわからないんですね…
音も映像もアートワークもすべてがフジファブリックだ、というのが最初の大きな印象
再生ボタンを押すことでおもちゃ箱をひっくり返し、曲ごとに全く異なる様々な輝きを手にとって眺めるような、見事に各曲が濃厚なアルバム
初めて聴いた時はイヤフォンをつけてベッドに寝転んで目を閉じていたけれど、自分の呼吸の音すら取り払いたいくらいでした
1.Walk On The Way
ぬくもりと光を感じる、朝日そのもののようなアルバムの幕開け
円熟していながらも瑞々しい印象は、Mellowで初めて聴いたときと変わっていません
総くんの歌声、ほんと素敵になったよなあ
太く、丸く、それでいて透明感は消えることなく、間違いなくこの声は彼のもの
「ああ 僕もそこに連れてって」 でどきりとした
「そこ」、志村のいるところ、でなければ「志村の見ていた世界」なのか
総くんは昔から志村の見ていた世界に憧れがあったのだろうかと思うことがある
あんな天才を隣でずっと見てきたのだから、それはそうかもしれない
それでも、「ここにしかいれないけれど 心の中でずっと 転がっていけばいい」と現状を受け止め前を向く
そこが私の好きな彼の気質でもあります
彼が志村が作った曲をライブで歌うことは年々増えているけれど、どの曲に対しても、時が熟すまで、自分がその曲を納得して歌えるようになるまで待ち、何度も真摯に向き合って歌い重ねる、という丁寧な姿勢が常にあるように見える
彼が自信を持ってその曲を歌えるようになった時は、ファンもそれを受け入れられる時というふうになっていて(個人差はあると思いますが)、それが他のバンドにはないような特別な見えない関係を作っているような気がする
志村の不在やその他のたくさんの壁に、辛くてもしゃがみこみたいのを堪えて(いたのかどうかはわかりませんが)、歩きながら考えることを彼らは続けてきた
そして止まることな歩き続けてくれていたから、フジを知らなかった人たちが彼らに出会い、志村の曲に出会い、私もまた出会い直すことができた
フジファブリックのこれまでとこれからの歩みの歌
2.破顔
生命力に溢れまくったプリミティブなファンファーレ
新体制のフジには聴き手を鼓舞してくれる曲が増えたんですね
バンドが進んできた中で新たに広げた枝葉のような曲
外で聴くとうっかり泣きそうになって、
この曲を聴いた私に恐れるものは何もないと思える
PVがあまりにも解釈一致なのでフル公開してほしいのですが……
毎回鳥肌と涙があふれるくらいアウトロが好きなので、YouTube版にアウトロを入れてくれたのが唯一の救いでした
最後の一音の余韻までフジファブリック
3.手紙
コーラスとストリングス厚めの城ホ仕様
「もう何年も切れたままになった弦を 張り替えたら君ともまた 歌えそうな夕暮れ」を総くんは幾度となく経てきたのだろう
総くんが「手紙」を作ったことについての、音楽と人 2019年2月号 p21のダイちゃんの発言にすごく感動した
人一倍強い「何かを失うことへの恐怖」に、「手紙」を作ったことで向き合うことができた
だから「手紙」は等身大の曲になった
前からわかっていたことだけれど、ダイちゃんと加藤さんの2人はフロントマンのことをこれでもかというくらいしっかり理解して支えている
優しい人格者のダイちゃんと加藤さんが、志村や新たにフロントマンとなった総くんの側にずっといてくれて本当によかった それは逆も然りですが
だから、「離れた場所でも大事な友を見つけたよ」のところで横から支えるように入る2人のコーラスで、より一層心がギュッとなる こんなの泣くしかないじゃあないですか
満員の城ホで、感極まって歌えなくなる総くんを見る日がくることを強く願っている
4.LET'S GET IT ON
イントロで大爆笑 ふざけまくり
この曲を変わり目にフジ専売特許の変態ゾーンへ 方向転換エグすぎ
試聴時からときめきが止まらなかった曲ですが、試聴用にトリミングされたサビが唯一まともで、サビ以外がさらにキモいなんて…完全にはめられた
私の知っている、歌うことに対して多くの不安を隠しきれていなかったようなかつての彼が、今これでもかというくらい歌声を武器にしてぶん回している
これは本当に山内総一郎さんですか?
Mellowのときに歌声を聴いて気づいたのですが、私は総くんのフォールやがなりが大好物らしいです
なので「レリゴゥ↓」でいくらでも泣けます
5.恋するパスタ
自分の新婚ストレート惚気ソングを総くんに歌わせるダイちゃんヤバでは?好きだ…
歩きながら聴いてると高確率で回りそうになる究極のウキウキハッピーソング
恋人を自分のこよなく愛するパスタに見立てる発想、最高すぎる…
6.Feverman
試聴時に「レレレのレ…」と思ってしまったことはとっくに闇に葬りました
両〜の手〜を振って返し押して返し!一回聴いたらすぐ歌えちゃう
こんな名前のついたツアー、踊れないわけがないじゃないですか!?楽しみでいっぱいだ…
7.High&High
ハイそしてハイになってひたすらずーっと走ってる曲、「世界中が止まって見えてきた」レベルまでいっちゃってる、、
こういうイケイケドンドンな曲を作るのは総くんかな、と思ったらなんとダイちゃん!驚いた
あなたもイケイケドンドンなのか?と思ったら、レコーディングが佳境に入って常に何かやってて忙しいなあと思って作った曲とのこと
レポート締め切り直前のあの謎の高揚感が馴染み深い大学生にはとても共感できる曲
お疲れ様です…………
ダイちゃん、ライブで間奏のとこ絶対暴れてほしい
8.前進リバティ
個人的に完全ダークホース
タイトルが発表されたとき、Feverman→High&Highときてこのタイトルだからアッパーチューン3連発かと思いきや…めちゃめちゃに騙された
太陽の男・山内総一郎に「先が暗い 見えやしない」とか歌わせる加藤さん、サイコ〜〜〜すぎる
「線路は続くの?どこまでも」はあまりにも秀逸
できないものはできない、どうにもならないことはどうにもならないと認めることを肯定してくれる歌詞が加藤さんの曲には多いと思うのですが、それってなかなか稀有な優しさだとも思うんです
転調も歌詞も変化が急すぎてJOYの残り香を感じました
9.東京
Mellowで初めて聴いたときに既にストレートをくらったことも合わせて書いておきます
タイトルから、手紙のような、節目になるようなメモリアルソングを想像していた私
「似た立ち位置の曲を、この節目のアルバムに2曲入れるの??」と思っていたのですが………あまりに鮮やかな裏切り!
ゴテゴテした妖しい東京
総くんにとっての東京、こうきたか!
斜めの角度からの視点がなんともフジファブリックらしくて勝手に嬉しい
生まれた経緯が経緯なだけに、曲の圧倒的なかっこよさ、お見事
背景も相まってこんなに格好良い曲、私は他には知らないです
1stアルバム『フジファブリック』とともにバンドの名前を冠するにあまりにも相応しく、
彼らは今も昔も、フジファブリックの音を作ってきた3/5人ないしは3/4人だったことを
改めて実感させてくれるようなアルバム
戻ってきて初めて発売を待って聴いたアルバムがFって、ちょっとすごいのでは ただただ嬉しい