これは完全にDVDのほうが気になって買った感が強いのですが………まさかでした
1.ポラリス
一聴してストレートな曲だと思っても、実はものすごく複雑なものが緻密に組まれていて…というのは彼らのお家芸
この曲はそのレベルがいつもとはまた桁違いな気がします
まず何だ、この音の多さは……
種類が多いうえ左右にぱらぱらと振られているので、一回聴くごとに一つの音を追いかけることでいっぱいいっぱいになってしまう
最初はもちろんシンセやピアノやギターの華やかさを追うのに必死だったけれど、最近はドラムの格好良さに気づくところまで到達しました
ドラムかっこいい…メロごとに顔がころころ変わって楽しい!
いちばん衝撃的だったのは歌詞
ダイちゃん作詞の曲というと、cosmosだったりスワンだったり裸足のバレリーナだったり、耽美的でナイーブで、人の手の及ばない次元にあるような印象を抱いていたけれど、
この曲、今までの金澤さんとはひと味もふた味も違う
だって、全身全霊全てを掴む!?
びっくりしちゃった
アニメの情報をもとに作ったとはいえ、ダイちゃんからこんなにポジティブで強い意志の表れた言葉たちって出てくるんですね
本当に驚いた
金澤さんって、本当は並々ならぬ熱を持っていても、周りをすごく見ているから、あえて調整機能を働かせて、それを隠しているようなイメージがある
ただ、のちにこの人はHigh&Highや恋するパスタでその熱をかなり発散しているので、その点をこちらが過剰に心配する必要はないのかなと思いました
2.PRAYER
フジファブリックに、「祈り」をテーマにした曲が生まれるとは…彼らの年齢、時の流れを感じて感慨深いものがある
伝え聞いたものなので詳細は知らないけれど、これは総くんのご家族が体調を崩されて、総くんが実家に何度も帰ってご家族とたくさん話をして…という出来事がきっかけでしたっけ
生きていると、出会ったもの、そこにあったものと、時間的にも距離的にも離れざるをえない機会が多くなる それが生きているということ
また、人は自分が出会ったものに多かれ少なかれ影響を受けて形成されていく
良い影響を与えてくれたものであれば尚更、今の自分を作ってくれたものが、いつだって不安なく過ごしているようにと、暮らしの中でふと願うときがある
その「ふと願う」という、決して大げさではないささやかな気持ちが、総くんがこの曲で歌っている「祈り」なんだと思う
そこにフォーカスする総くん、歳を重ねるごとにみるみる優しく強い人になっている気がします
―特典映像―
苦笑という言葉、ここで使わずいつ使う?いやマジで………
冒頭に記したとおり、全盤制覇にあたって早い段階でこのCDを購入したのはDVDへの気持ちが強かったから
なにしろ私は、ミュージシャンのレコーディング風景、楽曲の制作現場を撮した映像が大好物でして…
その期待を大いに大いに打ち砕く、ドタバタぐだぐだドキュメンタリー
開始早々トイレへ向かうBOBOさん
後輩のDVDで顔にモザイクをかけられる先輩P姉さん
出前じゃんけんはまだしも、それに至るまでに割かれる長〜〜〜〜い担当決めの時間
ある意味これはレア…とポジティブに変換できれば、これも愛しい映像と言えるのかもしれない
それにはまだ時間がかかりそうです